任期満了金の使い道は?【自衛官を続ける人向け】

任期制自衛官の方は、任期満了のタイミングでお金が支給されます。

任期満了金と言うことが多いですが、正式には“特例退職手当”と呼び、2任期満了すると合計200万円以上支給される高額な手当です。

任期満了金は任期満了毎に支給されますので、そのタイミングで預貯金額は一気に増加します。

期末・勤勉手当のようにボーナス気分で使いたいところですが、任期満了金がどのようなものか知らないで使ってしまうと、将来後悔する事が考えられます。

ここでは、任期満了金の仕組みと、使い方の注意点について紹介します。

1.自衛官の任期満了金(特例退職手当)の額

2.海空はなぜ金額が高いのか

3.任期満了金はボーナスと思ってはいけない

任期満了ごとに退職扱いとなる

任期制隊員の期間は、退職金計算上の勤続年数に含まれない

定年時の退職金の額は勤務年数が多いほど高い

4.満了金の正しい扱い方とは(自衛隊に残る場合)

5.まとめ

1.自衛官の任期満了金(特例退職手当)の額

任期制隊員が途中で辞めることなく任期満了まで働いた場合、任期満了時に特別退職手当が支給されます。

1任期の場合、金額は、

陸士(2年)で57万円、海士・空士(3年)で94万円となっています。(2019年1月1日時点)

継続して2任期自衛官として働く場合、2任期目の支給は、

陸士(2年)で144万円、海士・空士(2年)で150万円となっています。

2任期働いた場合は、陸士(4年)で201万円、海・空士(5年)で244万円が合計で支給されます。

このように、任期満了まで勤め上げれば、その後の進路に関わらず任期満了金が支給されます。

民間企業へ転職する際には、新しい生活を始める為の準備金となりますので、今から使い道を考えておきましょう。

参考ページ:任期満了金をどう使うべきか【民間企業に転職する場合】

2.海空はなぜ金額が高いのか

陸海空の任期満了金の額が変わるのは、任期期間(特技・術科教育期間)が違うからです。

全員が受講する自衛官候補生教育の期間3か月を除くと、特技・術科教育期間は下記となります。

・陸自:8~13週間(一部技術系を除く)

・海自:15~52週間

・空自:4~46週間

※配属先による

海・空は航空機や艦船など、専門的な知識・技術習得に時間を要するものが多く特技・術科教育が陸に比べると長めです。

このように教育期間の長い、海・空(陸の一部技術系)の任期は最初だけ3年になっています。

任期満了金は、陸が低く、海空が高いという訳では無く、期間の違いに応じた支給になっています。

なので、下記の様に2任期以降の任期満了金の額に関しては、大きな差はありません。

3.任期満了金はボーナスと思ってはいけない

任期制隊員として2任期働いた場合、若いうちに200万円以上の満了金が支給されます。

民間企業の社員にはこのようなお金の支給はありませんので、得をしているような感覚があるかもしれませんが、将来50代・60代になった時の事まで考慮すると、そうとも言えません。

下記の3つについて考えると理由が分かります。

・任期満了ごとに退職扱いとなる

・任期制隊員の期間は、退職金計算上の勤続年数に含まれない

・定年時の退職金の額は勤務年数が多いほど高い

任期満了ごとに退職扱いとなる

任期制隊員は任期満了ごとに自衛官を退職する扱いとなります。

なので、継続任用をして4年間働いていたとしても、契約上は2年満了の仕事を、2回行っている事になります。

継続任用をする際は、職場も仕事も変わる事はほとんどありませんが、契約上は新たに自衛隊に入隊している扱いとなっています。

曹への道もありますが、基本的に任期制隊員は期間が定められた働き方です。

任期制隊員の期間は、退職金計算上の勤続年数に含まれない

任期制隊員として働いている期間は、定年後の退職金算出時の勤続年数に含まれません。

自衛隊歴が同じ年数だとしても、任期制隊員としての勤務が長い方と、曹候補生(旧曹候補士)などから入隊された方では退職金の額に差が発生します。

民間企業に転職し、転職先で定年を迎えた場合も同じことが言えます。

定年時の退職金の額は勤務年数が多いほど高い

民間企業では、勤続年数や役職によって退職金が増減しますので、若い時から働き、社歴を重ね、スキル磨き、役職を上げた方が退職金の金額が増えます。

自衛官も同じで、退職時の俸給や階級、勤続年数によって退職金の額が変わりますので、早くから自衛官として働いている方が高くなります。

※自衛官定年時の退職金に関しては、下記の式で算出されます。

①(基本額)= 退職時の俸給 × 勤続年数に応じた支給率

②階級に応じた調整給 = 調整月額 × 60

詳しくは下記ページにて紹介しています。

参考ページ:自衛官の退職金・若年給付金とは?|退職金の失敗例を紹介

陸自の場合、任意継続を行い4年働いた場合、初めから曹候補生として入隊した人と比べると、定年時の退職金が200万円程度減ってしまいます。

任期満了で200万円程度の満了金が支給されますが、任期制隊員として長く働けば働くほど、定年後の退職金が下がってしまうことになります。

なので、任期満了金は定年退職時に受け取る退職金の前払いだと考えて、浪費しないように注意するべきでしょう。

4.満了金の正しい扱い方とは(自衛隊に残る場合)

任期満了金も、使い方によってはすぐに無くなってしまいます。

満了金は浪費しないよう注意し、使う場合は十分考えたうえで使用するべきと言えます。

任期制から曹を目指す場合や任意継続をする場合は、満了金は基本的に貯蓄しておいた方が良いでしょう。

自衛官は衣食住の補助があるので、交際費に多くのお金を使うか、自動車などを購入しない限り、月々の給与の範囲で過ごす事が可能です。

高価な品を買う場合も、出来るだけ普段の給与から支払いを行うべきと言えます。

もし使う場合も、交際費・飲食費などの使ってしまった後に何も残らない浪費に使う事は避け、使ってしまった後に後悔しないか、よく考えてから使うべきです。

5.まとめ

任期制自衛官は任期満了時に満了金が支払われます。

2任期で200万円以上という大金ですが、そのお金を受け取る際に、任期満了金は定年退職時に受け取る退職金の前払いだと考えて、基本的に貯蓄しておいた方が良いでしょう。

使用する場合も、交際費や飲食費など、無駄な用途に浪費してしまうのを避けて、使った後も後悔しない使い方をするべきでしょう。

参考ページ:任期制隊員から民間企業に移るか、自衛隊に残るか|任期制隊員の進路

参考ページ:任期満了金をどう使うべきか【民間企業に転職する場合】

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