攻めの再就職|自衛官の職場見学の方法とチェックすべきポイント

自衛官の方が再就職活動をする時に、身近な先輩やOBが自分の興味がある企業で既に働いている場合は、その方達から話を聞くことで、会社の雰囲気や内情について知る事が出来ます。

しかし、自衛官OBがまだ一人も働いていない企業の場合は、聞く人が近くに居ないことから、会社の雰囲気や内情を知る機会はほとんどありません。

この場合、会社を雰囲気や内情については、会社パンフレットや求人票、援護担当者の方の話から想像して考えるしかありません。

そこで、会社見学・職場見学が出来るとなれば、会社パンフレットや求人票の文章だけでは分からない、企業の雰囲気などをリアルに感じることが出来るでしょう。

再就職を考えている皆さんにとって、再就職先を決定するのに必要な重要な要素である職場見学について、職場見学の調整から、何を確認してくるべきなのか、職場見学の手順について説明していきます。

1. 職場見学の意思を援護担当者の方に伝える

2. 自衛官ならでは!職場見学のアポ取り

2.1 職場見学が出来ない場合もある

3. 職場見学の日までに準備しておくべきことがら

3.1 企業研究を行い、見ること聞くことを決める

4. 職場見学当日の心得・チェックポイントなど

4.1 当日の心得について

4.2 持ち物について

4.3 職場見学当日のチェックポイント

5.まとめ

1. 職場見学の意思を援護担当者の方に伝える

就職援護室に設置してある求人の中から、自分が気になる求人票と、援護担当の方が「この仕事はどうですか?」と、紹介してくれる求人票をチェックして、興味のある企業をリストアップしておきましょう。

その後、援護担当の方との面談を繰り返し、ほぼ数社に再就職先候補が絞られてきた段階で「もっと深く知りたい」「ぜひ入社したいので、職場の雰囲気を知りたい」など、言葉や文章では分かりにくいところを知りたいと感じるようになったら、皆さん自身から援護担当の方に「職場見学はできるのでしょうか」という質問をして、職場見学を希望している意思を伝えましょう。

援護担当の方は、皆さん自身から「ぜひ職場見学をしたい」との希望があれば、今まで繋がりの無かった会社でも、一生懸命職場見学の調整に努めてくれるはずです。

2. 自衛官ならでは!職場見学のアポ取り

実際に職場見学をするためには、事前に企業担当者との調整が必要になります。

一般の方が職場見学をする場合は、企業担当者から「職場を見てみませんか」と、企業からお誘いを受けるパターンと「職場見学できませんか」と、自分から企業の担当者に相談し、調整するパターンの2種類があります。

自衛官の再就職の場合は、援護担当の方に職場見学をしたいと伝えることで、援護担当の方が企業とのパイプ役となり、企業側に職場見学が可能かどうかの相談や、職場見学のアポ取りなどの調整を積極的に行ってくれるでしょう。

一般の方の転職と違い、自衛官の再就職では企業とのパイプ役である、援護担当の方がついてくれますので、援護担当の方とよく話し合い、職場見学の調整について相談しておきましょう。

2.1 職場見学が出来ない場合もある

援護担当の方に職場見学をしたいと伝え、企業と連絡を取ってもらった場合であっても、守秘義務の関係や安全面の問題から、どうしても職場に入ることが出来ない場合もあります。

全ての企業において、職場見学が出来る訳では無いと知っておきましょう。

3. 職場見学の日までに準備しておくべきことがら

援護担当の方が企業と調整を行い、無事に職場見学のアポが取れた場合は、そこから職場見学の日までに下記の事柄について準備をしておくと良いでしょう。

3.1 企業研究を行い、見ること聞くことを決める

企業研究は、自分自身の職場見学の理解を深める為に必要と言えます。

事前にホームページや求人票をチェックし、ある程度企業の理解を深め、ホームページや求人票の情報だけでは分からない点や、当チェックしておきたいポイントなどをリストアップしておくと良いでしょう。

職場見学の最中に、気になった事柄の質問が出来る場合もありますので、その時に事前にリストアップしておいた質問が出来ると、職場見学がさらに有効なものになると言えます。

また、この時に会社ホームページや求人票などをよく見れば分かるような事柄については、質問する事は避けるべきでしょう。

職場見学を受け入れてくれるということは、企業側は、再就職を考えているあなたに対して、貴重な時間を割いて対応してくれています。

企業としても、質問された内容が、企業の事を少し調べれば分かる事柄の場合、職場見学に来ている人のやる気や能力を疑ってしまうことも考えられるからです。

参考ページ:自衛官の方におすすめ!|再就職の時に使える企業研究の方法

参考ページ:資本金?創業って?|民間企業のホームページの見方

4. 職場見学当日の心得・チェックポイントなど

4.1 当日の心得について

職場見学では、企業の方に時間を割いてもらっているという意識を持って、失礼の無い様に行動しましょう。

職場の見学後に、その企業の選考を受ける場合が多いでしょうから、職場見学は選考の一部と考えておいたほうがよいでしょう。職場見学の時から、企業の担当者に良い印象を与えることが出来れば、その後の選考がスムーズに進みます。

4.2 持ち物について

・迷ってしまった時のために、地図やスマートフォンなどを持つようにしましょう。

・携帯電話・スマートフォンに関しては、職場見学の始まる前に、マナーモードにするか電源を切っておきましょう。

・見学中や質問の答えなどを書き残せるよう、筆記用具やメモを準備しておきましょう。

・会社案内や求人票など、事前に手に入る物は当日持って行くようにしましょう。

・冬場コートを着ている場合は、会社に入る前に脱ぎ、手に持ちましょう。

持ち物に関しては、援護担当の方に事前に相談しておくと間違いないでしょう。

4.3 職場見学当日のチェックポイント

職場見学の当日には、その場でしか見る事の出来ないこと、聞くことの出来ない、

下記のことがらについて、自分に合っている職場かどうかを考えながら職場見学を行うと良いでしょう。

・職場の雰囲気(黙々と仕事をこなすのか、チームプレーなのか)

・社員同士のコミュニケーション(よく話しているのか、最低限の業務連絡だけなのか)

・社員の年齢層(自分と同じような年齢の人が多いのか、若い人が多いのか)

・見学者やお客さんへの対応(社員に挨拶をしたら、返してくれるか)

・社内の環境や施設(実際に働く場所はどのような所なのか、整頓されているか)

・制服や備品など(実際に使う制服や、道具などについて)

・自衛官OBが働いている姿(自分の働く姿が想像出来るか)

上記の事柄は、実際に職場見学に行かないと知る事の出来ない情報と言えます。

これらの情報を手に入れたうえで、その企業が自分に合っているのか、働き続ける事が出来るのか、ということをよく考えることで納得のいく再就職に近づくと言えるでしょう。

5.まとめ

職場を見学した後には、見学しただけで終わりにするのではなく、

職場見学の場で手に入れた、職場に行かないと分からない情報をよく考えて「自分に合っている職場だろうか」ということを改めて考えることで、悔いのない再就職になると言えるでしょう。

数ある企業の中から自分自身の再就職先を決めるのは援護担当の方ではなく、皆さん自身です。

援護担当の方は、皆さんに再就職準備やサポートをしてくれているだけなので、

再就職については援護担当の方からの情報を待つだけではなく、自分から就職援護の方に相談するように、積極的に行動することが、再就職を成功させるポイントと言えるでしょう。