未経験でも働きやすい?|元自衛官が目視検査の仕事をすると?

再就職を控えた自衛官・転職活動中の元自衛官の方で、工場での目視検査に興味を持っている方もいると思います。

工場での目視検査は仕事内容が分かりやすく、仕事の進め方のマニュアルが作られている職場がほとんどである事から、未経験からでも働きやすい職種の一つと言えます。

ここでは、目視検査の仕事内容、給与、向いている人の特徴など、応募する時のチェックポイントなどを詳しく説明していきます。

1.目視検査とは

2.目視検査の目的とは

3.目視検査で使用するツールとは

4.職場の環境

5.検査の手法

6.入社したら何から始めるか

7.入社して、しばらくたつと

8.目視検査の給与

9.目視検査の仕事に向いている人

10.未経験から応募する時には職場を見ておく

11.まとめ

1.目視検査とは

目視検査

目視検査とは検査業務のうち、人の目を頼りに製品に不良が無いかをチェックする仕事です。

製品の外観をチェックする業務なので、外観検査とも呼ばれています。

工場では必ず製品の検査を行い、不良品が出荷されないようにチェックしています。

下記ページにて、工場での検査の概要を詳しく解説しています。

参考ページ:工場の検査の仕事を詳しく解説|元自衛官が求人に応募する前に

2.目視検査はどのような項目をチェックをしているのか

目視検査では

・設計通りに作られているか

・仕上がりに問題が無いか

という事を念頭に、製品のキズ・形状・汚れなどの、人の目で見て分かる不良を検査しています。

設計通りに作られているか

製品は製造する前の企画・開発段階で、「使いやすい」「壊れにくい」「安全」という事を想定し設計されています。

設計通りに製品が作られているか、キズ・割れ・欠け・穴などが無いかをチェックすることで、製品の品質を保つことが出来ます。

仕上がりに問題が無いか

製品の汚れや色の違いなど、仕上がり・見た目に関する事柄のチェックを行い、同じ状態で製品が製造されているか確認する作業もあります。

3.目視検査で使用するツールとは

目視検査で使用するツールで代表的なものは、

ルーペ・ルーペスタンド・ヘッドルーペ

手袋

作業着

です。

ルーペ・ルーペスタンド・ヘッドルーペ

ルーペ

拡大鏡の事です。

拡大倍率が3倍~20倍程度であり、製品の大きさや、想定されるキズやヒビのサイズに応じて使い分けています。

・細かいキズの有無などを調べる

・電子製品の不良を見つける

という場合に使用します。

目視検査の仕事をしている人は一日中ルーペを覗いているイメージがありますが、

全ての製品をルーペでチェックせず、一目で判断の付かない時だけルーペを使用してチェックする場合もあり、使用頻度は職場によって異なります。

製品の取扱い方によって、

・製品が小さく片手で持てる場合はルーペ

・ルーペを机に置く場合はルーペスタンド

・両手で製品を取り扱う場合は頭に付けるヘッドルーペ

など、状況に応じて使用するルーペは変わります。

このように、目視検査ではルーペの倍率で判断出来る程度の不良品を見つける場合が多いです。

※一般的な虫眼鏡は拡大倍率2倍程度です、目視検査でルーペを使用する場合、虫眼鏡よりも倍率の高い、倍率3~20倍の拡大鏡を使用するケースが多いです。

手袋

製品に触れる際は手の汚れが付着しないように、手袋を使用します。

扱う製品が精密機器などであれば、必ず使用しているはずです。

目視検査では細かな製品を取り扱う事が多い為、軍手のような分厚い物では無く、薄手の生地の手袋を使用するケースが多いです。

作業着

工場の全員に支給される作業着を着て、検査作業を行います。精密機器や重要部品を検査する場合、更に作業着の上から白衣を着る、帽子やマスクを付ける場合があります。

これは髪の毛やホコリなどのゴミが製品に付着しない為の対策です。

4.職場の環境

検査の職場は工場の中では空調や照明などの設備が完備されており、比較的過ごしやすい環境です。

照明のある机で作業する

目視検査職場

検査職場では大抵の場合、照明付きの机が設置されており、そこで検査業務を行います。

これは目で見て不良品の判別をしやすいように、照明で手元を明るくして目視検査を行う必要がある為です。

製品の運び出しなど、検査業務以外で頻繁に移動する場合は、立ち作業で検査をする場合もあります。

職場に見本が置いてある

目視検査は人の目で製品の不良を判断する為、検査員によって判定にバラつきが出てしまいます。

工場では検査の水準を一定にする為に、合格品・不合格品の見本が置いてあり、それをもとに判断を行います。

室内には空調設備がある

検査の作業は室内作業がメインなので、エアコンなどの空調が整っており、働きやすい環境です。

工場の中でも特に働きやすい環境なので、検査の仕事は女性やパートの方など、工場で働いた経験が無い方にも人気です。

5.目視検査の手法

目視検査の手法はいくつかあり、工場の生産量や製品に求められている品質の違いによって、検査方法を下記のように使い分けています。

・全数検査

・抜き取り検査

・機械で全数検査、NGが出た時は目視検査

全数検査

工場で生産する製品を、全て検査します。

全数を検査すると人件費がかさむので、ネジなどの販売価格の低い製品に対しては行われません。

不良品の場合に安全上重大な影響を及ぼす、飛行機の部品など、品質基準が厳しい製品に対して実施されます。

抜き取り検査

検査対象の製品をいくつかロットとしてまとめ、そこから一部の製品を抜き取り検査します。

1ロット100個セットのうち、2~3個抜き取り検査するようなイメージです。

抜き取った製品に不良があった場合、ロットの製品まとめて不良品として処理されます。ネジのような、大量生産されている低価格の商品に対して行われています。

・機械で全数検査、NGが出た時は目視検査

大量生産を行う製品では、全数を人の目で検査するには数が多すぎる為、目視検査をカメラ付きの検査機に通して行う事もあります。

明らかに不合格の製品を検査機で取り除いた後、合格・不合格の判定があいまいな物を人の目で目視検査を行い、全体の検査精度とスピードを上げるという方法もあります。

6.入社したら何から始めるか

未経験から検査の職場に配属された場合、

・製品の説明

・合格品、不合格品の説明

・検査方法の説明

・ルーペなどの道具・工具の使い方の説明

などについて、先輩社員から教育を受けます。

一通り教育を受けた後に、先輩社員が監督のもと実際の職場で検査を行います。

また、職場に合格品・不合格品の見本が置いてあるケースがほとんどなので、暫くは見本と見比べながら検査業務を行う事になります。

同じ検査職場で働いている熟練の社員は、かなり早いスピードで検査業務を行っていることもありますが、検査の仕事で求められる基本的な事は、仕事のスピードでは無く正確さです。

教育中や入社して日が浅い場合は、検査品を先輩社員が再チェックしてくれる場合がほとんどなので、安心して作業する事が出来ます。

7.入社して、しばらくたつと

入社後しばらくたち、検査業務が一人で出来るようになった頃、スキルアップの為にさらなる教育があります。

社内認定を受ける

目視検査の仕事では、検査の手順に詳しい説明が必要なものや、難易度の高いものがあります。

このように、ある程度のスキルが求められる検査を行う場合、社内認定に合格した社員が検査を行います。

社内認定には、

・最低限のスキルを持っている事を証明するもの

・作業スキルが高い事を証明するもの

の二種類あり、検査の種類や難易度に応じて、社内認定の合格者が検査を行います。

国家検定など、法令の教育

製品が国家検定をクリアする必要のある場合や、JISなどの規格に則った生産を行う場合、順守するべき法令などの教育を受けます。

検査員は製造には関わりませんが、検査の業務にも活かせる工業の基礎知識の習得として、教育を受ける事があります。

不良品が流れてしまった時の対策を行う

目視検査の仕事は不良品を発見する事がメインの仕事ですが、人の手で行う為ごく稀に不良品を見抜けない場合もあります。

不良品が流れてしまった場合、

「なぜ見抜けなかったか」

「手順に問題は無いか」

「使う設備に問題は無いか」

「検査環境に問題が無いか」

などを、品質管理の部署の社員と協力して調べる事になります。

不良品を見逃してしまっても、担当作業者に責任を押し付けられることはありません。

※製品の品質を一定に保つための仕組み作りを行う部署を、【品質管理】と呼びます。品質管理の社員は検査の業務をほとんど行わず、品質を守る為の社内環境の整備をメインに行っています。

品質管理の仕事を行う

工場で製品を同じ品質で作るには検査の仕事が欠かせませんが、検査の方法や測定器の配置、作業手順など、製品の品質を一定に保つ為の仕組み作りを行う部署を【品質管理】と言います。

検査の仕事でキャリアを積んだ場合、品質管理の仕事を担当する場合もあります。

品質管理の仕事を担当する場合は、検査の業務はほとんど行わず、社内・社外との生産調整などをメインで行う働き方となります。

検査職場のエキスパートとして経験を積んだ後に、品質管理の仕事に異動するパターンが多いです。

8.目視検査の給与

目視検査の仕事は工場の仕事の中でも人気であり、性別・年齢・経験問わず多くの方が応募しています。

正社員の給与は未経験の場合月給18万円~22万円程度の求人がほとんどで、求人の数は多いです。

経験や年齢を問われる求人は少なく、未経験からでも応募しやすい仕事と言えます。

電子系・工業系の知識がある場合にはこれ以上の給与が支払われる場合もありますが、多くの人は未経験から入社して、電子系・工業系の知識を身に付ける場合が多いです。

9.目視検査の仕事に向いている人

目視検査の仕事は、同じ製品を一日に何十個~何百個と検査する場合が多く、コツコツと同じ作業をする事が求められています。

再就職先探す時は、自分の興味のある業界や製品に関連した仕事を探す事が一般的ですが、目視検査の仕事に興味があり、これから働こうと検討している方は

・決められたルールを守れる

・仕事を正確に進められる

・単調作業が苦にならない

など、目視検査の仕事に自分の性格や適性が一致しているかどうか、という事も考えておくべき重要な要素です。

自衛隊出身の方であれば、ルールを守る事が苦ではない方も多いと思いますが、その他の自分の適性についてはよく検討すると良いでしょう。

参考ページ:工場の検査の仕事を詳しく解説|元自衛官が求人に応募する前に

10.未経験から応募する時には職場を見ておく

工場で働いた経験の無い方であれば、面接を受けるタイミングなどで事前に職場見学をすると良いでしょう。

職場見学の際は、

・製品検査のスピード

・合格・不合格の基準

・連続作業時間

・使用するツール

・どの様な姿勢で検査しているか

と言う点を案内してくれる会社の担当者に質問するなどして、チェックしておきましょう。

働く前の段階で、「仕事の内容が自分に合っているか」、「長く働き続ける事が出来るか」、という点を深く考える事で、入社後のミスマッチを防ぐことが出来ます。

面接の際に職場見学が出来る会社は多いので、求人に応募する段階で職場の見学が可能か担当者に聞いておくと良いでしょう。

定年退職や任期満了が控えている自衛官の方であれば、援護担当の方が企業に職場見学の打診をしてくれるはずです。

参考ページ:再就職方法の比較|自衛隊の基地援護室を活用するメリットとは

11.まとめ

工場での目視検査は未経験からでも入社しやすく、働きやすい環境である事が多いですが、性格や適性が合っていないと早期の離職に繋がる危険もあります。

仕事を長く続ける為には、自身の性格や適性が合っているかよく考えたうえで仕事に応募し、職場見学をしたうえで入社の決断をすると良いでしょう。

参考ページ:工場の検査の仕事を詳しく解説|元自衛官が求人に応募する前に

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