自衛官定年後の再就職の時に使える!自衛官の自己PR方法

退職を控えた自衛官の方が再就職をする時には、まず就職援護室で求人票を見て、気になる企業があったら職場の見学を行い、応募の意思が固まったら面接に行く、という流れが一般的な応募の手順となります。

応募の意思が固まり、応募書類を準備する時や、面接の時には自己PRが必須です。

ですが、今まで自衛官として長く働いてきた方で自己PRに自信がある方は少ないのではないでしょうか?

自衛隊を就職先に選んで応募した時は、面接の場で自己PRをしたと思いますが、高校卒業後自衛隊に入隊した50代の自衛官の場合、すでに30年近くも経過しています。

自衛官として長く働いてきた方には、民間企業とは違う、自衛官経験者ならではのアピールポイントが数多くあります。

これらを上手くまとめ、自己PRに落とし込む事が出来れば、再就職の面接の時に自信を持って選考に臨む事が出来、履歴書を書く時などにも役立ちます。

1. 自衛官に対するイメージを理解し、求められているものを知る

2. 自衛官ならではのアピールポイントを知り、自己PRに繋げる

2.1 臨機応変な対応が取れること

2.2 新しいルールや考え方に対して抵抗が無いこと

2.3 不屈の精神と強い責任感持っていること

2.4 順法精神に富み、報連相が身に付いていること

2.5 常に落ち着いて仕事をしてきたこと

3. 面接の時は自衛官に対する良いイメージを行動で印象付ける

3.1 身なりを整え、礼儀正しく振る舞う

3.2 質問に慌てず、言葉を選び信頼感を与える

3.3 相手に伝わる言葉を選び丁寧な印象を与える

4. 最後に

1.自衛官に対するイメージを理解し、求められているものを知る

自衛官経験のアピールポイントはどのような所でしょうか。

それは、世間が自衛隊・自衛官をどのようなイメージで見ているか、何を求めているかを知る事で分かります。

昔の話をすると、60年・70年安保闘争や東西冷戦の頃は、マスメディアで防衛に関わる報道が多く繰り広げられていた事もあり、高価な設備を持ち、多くの人員を抱える自衛隊や自衛官に対して、税金泥棒などと一部心無い人達から揶揄される事もあったと思います。

しかし、現在では防衛の他、災害派遣や国連平和協力活動などの場で、多くの先人たちが残した実績から、自衛隊へのイメージも大きく変わりました。

現在多くの方が自衛官に対して持っているイメージは、これらの事柄ではないでしょうか。

・「過酷な訓練を積み日々鍛錬している」

・「音楽祭や航空祭など各種行事を実施している」

・「大規模災害の時に災害派遣として働いている」

・「国連平和協力活動として海外に赴任している」

・「日本の国を守るという崇高な使命感を持っている」

このように、まず自衛官に対してのイメージや、どのように思われているかを知る事が、上手な自己PRに繋がると言えるでしょう。

2. 自衛官ならではのアピールポイントを知り、自己PRに繋げる

一般的には50代の方で仕事を探すという事は、非常に難しい事であり、仕事がなかなか見つからず、面接にも進めないという方が非常に多く居ます。

一方で、退職自衛官の場合は、快く受け入れてくれる民間企業が数多く存在します。

それは、一般の50代の方には無い、下記5つの事柄を期待しているからと言えます。

この5つの事柄を自己PRに含める事により、自衛官ならではの自己PRが出来ると言えます。

自分が一番伝えやすい内容を選んでも、いくつか混ぜて伝えても良いでしょう。

2.1臨機応変な対応が取れること

あらゆる状況を想定し、的確な対応をすることを常日頃から経験していますし、作戦や方針が180度変わったとしても、上官からの指示があれば、限られた条件の中で臨機応変に対応する事を今まで経験してきています。

再就職後において、今までと働き方などの状況が変わったとしても十分に適応出来る能力があると言えます。

2.2新しいルールや考え方に対して抵抗が無いこと

一般企業の業務について経験も知識も全く無いと思いますが、それを逆手に取る伝え方が出来ます。一般的な50代の方は過去の会社でのルールや考え方が身についてしまって、新しい会社のやりかたに馴染めない事が多々あります。

ですが、自衛官の方は今までのルールや考え方に関わらず、上官の指示の通りに業務を進めるという働き方をしている事から、素直な気持ちで業務に取り組める能力があると言えます。

2.3不屈の精神と強い責任感持っていること

何事においても、諦めず最後まで継続する事を、心と体が覚えており、任された業務を最後までやり抜く強い責任感と実行力を持っていると言えます。

自衛官の業務に民間企業の様な「売上・利益が上がらないから仕事を諦め撤退する」

「リスクがあるから仕事をしない」という考えはありませんし、時には自らの危険もかえりみず国民の安全の為に業務を行います。

そして、休日だとしても、深夜だとしても、有事の際には駐屯地に駆け付ける覚悟があります。

これらの業務で培われた不屈の精神と強い責任感は、民間企業の社員とは比べられないほど高いレベルであると言えます。

2.4順法精神に富み、報連相が身に付いていること

特別職の国家公務員として働く事から、順法精神の意識が高く、業務時間・時間外関わらずルールを守る事が身についています。

また、業務をする上で他部署や隊内で常に情報を密に共有し、問題などが起きた場合は、すぐに報告する事が身に付いています。

民間企業でも法律やルールを守る事や、報連相については重要だと考えられています。

民間企業の方もイメージしやすい内容であることから、アピールしやすい内容だと言えます。

2.5常に落ち着いて仕事をしてきたこと

自衛官としてのメインの業務は防衛に関わる事ですが、一般の方にはなかなか想像しにくい事です。災害派遣などで自衛官が活躍した時にはメディアで取り上げられますが、基本的には自衛官が表舞台に立つことはありません。

そして自衛官は、災害などのイレギュラーな事が起こったとしても、常に落ち着いて業務を確実にこなす必要があります。

平時、災害時に関わらず、どの様な時でも日々の業務を確実にこなしてきたということは、民間企業で働く上でも役立つ経験と言えます。

これら5つの内容を、自身の実体験を交えて話すことで、リアリティのある分かりやすい自己PRが出来るでしょう。

3.面接の時は自衛官に対する良いイメージを行動で印象付ける

民間企業で退職自衛官を採用したいという会社は、自衛官に対して良いイメージを持っていると言えます。

簡単に言うと、そのイメージに合った振る舞いが出来れば、内定が近づくと言えます。

3.1 身なりを整え、礼儀正しく振る舞う

一般の方は自衛官に対して、「自衛官は清潔感にあふれ、無精ひげなど問題外、プレスされた制服を身にまとい、靴は手入れされ常にピカピカ」という、 “自衛官は端正で礼儀正しい”というイメージを持っています。

これは一般の50代の方には無い、大きなアドバンテージです。

再就職の時に、あなたが綺麗なビジネススーツに身を包み、姿勢もよく礼儀正しい姿を面接の時に見せる事が出来れば、面接官はきっと「思っていたイメージどおり!」「間違いはなかった!」というように、イメージが確信に変わるはずです。

まず、この第一印象があなたを非常に優位な立場に導いてくれます。

その逆は当然イメージダウンとなり逆効果となるので注意しておきましょう。

3.2 質問に慌てず、言葉を選び信頼感を与える

次に、質問への対応ですが、志望動機などの決まりきった質問のほかに、もっとあなたのことを知りたいと思ったら、補助的な質問があるかもしれません。

その時には、慌てることなく問われている事の真意をよく考え言葉を選び、的確かつ明快に答えるように努めましょう。

短い言葉のやり取りでも、その人の人柄や気遣いは十分に感じられるものです。

「人生経験が豊富であり、この人なら信頼できる」と、面接官に感じさせる為には、適当に言葉を選ぶのではなく、よく考えてから言葉を選ぶ話し方をすると良いでしょう。

50代の転職活動では、新卒の頃と違い、信頼感というものをアピールする事が出来ますので、信頼感を感じさせる落ち着いた話し方が出来れば、内定が近づくでしょう。

3.3 相手に伝わる言葉を選び丁寧な印象を与える

自己RPをする時には、自己の考えや技能を他人に伝え理解を得る必要があります。

言い換えると、どんなに良い自己PRも「相手に伝わっていない」「理解されていない」場合は大失敗であると言えます。

自己PRをするにあたり、今までの自衛官の勤務経験を基にした話し方をすると思いますが、面接官は自衛隊のことを全く知らない場合もあります

専門用語などは極力避けて分りやすく答えるように努めましょう。

例えば、階級などの話をする時に、何曹・何尉で~ などという話を一般の方が聞いても、理解出来る方は少ないと考えておいた方が良いでしょう。

専門用語を話すときは分かりやすく補足説明を入れるか、最初から専門用語を使わない説明が出来れば、面接官に「相手の立場が分かる人だな」という、丁寧な印象を与えられるでしょう。

4.最期に

自衛官としての定年が迫り、再就職を考え始めた時、これから一般社会に出て再就職することに対して、だれしも少なからず不安を抱くのではないでしょうか?

自衛隊は、【決められた予算と人員の中で、最高の結果を出す為に働く】という仕組みであり、民間企業の、【利益を追求して働き、売り上げの増減に伴い予算や利益も増減する】という仕組みとは、組織の基本的な考えが違う為、不安になるのも当然です。

ですが、与えられた業務のノルマを、与えられた時間内に終わらせて、その結果として「給料」が支給されるという点は似ています。

その事を理解しておけば、何も不安に思うことは無いでしょう。

気を楽にして、今までの仕事に大きな自信を持ち、一般の50代の方には無い自衛官ならではの信頼感を感じさせる自己PRが出来れば、内定も近づくでしょう。

参考ページ:再就職に関して事前に家族と話しておくべき理由とは?(定年自衛官の方向け)