転職を繰り返さないために気を付けるべきこと

自衛官の方が再就職する時には、事前に自己分析や事前調査などを行い、納得したうえで入社します。しかし、入社後1年未満で再度転職される方が少なからずいらっしゃいます。

就職援護の方の紹介を受けたり、自分で仕事を見つけたりして納得したうえ入社して、定年までその会社で働こうと、入社の時は決断していた訳ですから、非常に残念なことです。

では、第2の人生において転職を繰り返さないためにはどうすべきか。再就職先を選択する時の考え方と、再就職の後転職を繰り返さない為の2つのポイントをこれからご説明します。

【再就職先を選択する時の考え方】

皆さんは再就職先の会社を選択する時、まず、この3つのことを考慮するのではないでしょうか。

・経済的な理由 「給与はこれくらい欲しい」

・地域的な理由 「出来れば自宅から近いほうがよい」

・社会的な理由 「社会貢献できる仕事がよい」

しかし、再就職先を選択するにあたり、この3つだけだと足りません。

再就職先を選ぶにあたり、重視するべきことは

・自分に出来るのか

・自分がやりたいか

・自分がやるべきか

ということを基本に考えるべきでしょう。

真剣に考えるべきポイントは「自分に何が出来るのか」を深く考えることです。

再就職先を選ぶ時に、経済的な理由や地域的な理由を重視し過ぎると、入社して実際に仕事を始めてから、「自分には出来ない仕事だった」と気付くことになります。

「自分に何が出来るのか」を考えずに再就職してしまうと、早期の退職に繋がる危険がありますので、注意するべきでしょう。

【転職を繰り返さない為に注意しておくポイント】

1 自己分析を行い冷静な判断力を身に付ける

自己分析は、あなたの考え方や、これからどうしたいのかを自分で理解する為に必要な作業です。自己分析に不足があると、自分がどのように考えているのか理解していない為、入社の後あらゆる問題に直面した時に悩んでしまうかもしれません。

悩んだ結果冷静な判断が出来ずに、再度転職を考えてしまうという結果にならないように、自分の考え方を理解し整理しておくことが大切です。

また、自分の考えを理解し整理出来ていないと、問題に直面した時に、悩みや不安が生まれやすいものです。自分の気持ちの理解と整理が出来ていれば、問題に直面した時にも悩みや不安が少なくなり、冷静な判断が出来るでしょう。

2 希望の条件を入社の前によく確認しておく

再就職先を探す時や、入社を決断する前に、仕事内容があなたの希望の条件であるか確認しましょう。

外せない条件がある場合には、その条件が希望通りか、違う場合は妥協できる範囲内に入っているかなど、企業の担当者や就職援護の方に相談して確認するべきでしょう。

「思っていたのと違う」「こんなはずじゃなかった」ということを事前に防ぐことで、納得のいく再就職となるでしょう。

3 問題が起きても、自分で現状を変えるという意識を持っておく

自衛官の方が退職を考える、よくある退職理由に、「プレッシャーがきつい」「人間関係が厳しい」「仕事がつまらない」などの問題からから逃げたいから、という方がいます。

転職で問題解決をしたいと考える方は、「現状を変えることは大変なので、会社や仕事を変えてしまおう」と、問題や嫌なことが発生した場合、そこから逃げることを考えがちです。

しかし、会社や仕事を変えたとしても、自分の考えが変わらなければ、また同じような問題や嫌なことが発生した時に、再度会社や仕事を変えたくなってしまうでしょう。

転職して問題を解決するという考えがどこかにある場合は、何度も転職をしてしまう危険があります。問題や嫌な事が発生した時は一回冷静になり、上司に相談するなどして、原因を解決し現状を変える方法を考えてみるとよいでしょう。

このように、自分で現状を変えるという意識を持つことで、問題が起きた時もいきなり辞めたいと思わず、対処方法を考える余裕が生まれるでしょう。

【まとめ】

民間企業への再就職をする場合、給料が半分程度になることも十分あり得ます。今の時代において経済的な問題は常に付きまとうものですから「お金」を第一に考えることは当然のことです。

ただ、再就職先を決めるにあたり、条件面を重視し過ぎて視野が狭くなり、「自分に何が出来るのか」という、一番大事なことは忘れてはいけないでしょう。

新たな会社で、ゼロからスタートする時、最初の一歩を誤ってしまうと後悔の残る再就職となってしまいます。

・自分ができるのか・できないのか

・自分がやりたいのか・やりたくないのか

・自分がやるべきか・やるべきではないか

明確に答えられるように自分で整理することで、納得のいく再就職が出来るでしょう。