自衛官の方におすすめ!|再就職の時に使える企業研究の方法

企業研究という単語を聞いただけで「面倒だからやりたくない」と感じる方がいるかもしれませんが、簡単に言うと企業の性格診断のようなものであり、そこまで難しいものではありません。

皆さんが企業の研究や、実際の職場を見学することで、企業の性格や特徴、その企業の求める人物像が分かり、自分がその企業に合っているのかどうか、という判断基準の一つとして有効に使うことが出来ます。

また、同業他社と比較して、企業ごとの違いを知る事も出来ますので、応募する会社を選ぶ時にも大いに役立つでしょう。

1.再就職の時に企業研究は必要か

2.退職自衛官の企業研究の方法

2.1 援護担当者の方からの情報入手

2.2 公式ホームページのチェック

2.3 採用ページのチェック

2.4 OB情報の収集

2.5 職場見学

3.まとめ

1.再就職の時に企業研究は必要か

自衛隊を退職した後に、無事に再就職する事が出来たとしても、自分にマッチしていない企業だと、早期に退職してしまう危険があります。

参考ページ:自衛官の再就職でありがちな3つのミスマッチ事例と仕事の選び方

企業研究で事前に企業の情報を詳しく調べる事により、入社を決める前に本当に自分にあう会社なのかどうかを知ることが出来ますので、企業研究は必要と言えるでしょう。

2.退職自衛官の企業研究の方法

2.1 援護担当者の方からの情報入手

援護担当者の方から紹介を受けた企業について、企業の情報や仕事の内容について、求人票や企業ホームページでは知る事の出来ない細かい情報を手に入れることが出来る場合もあります。

援護担当者の方は、定期的に企業の担当者と接しており、職場の細かい部分まで把握している事から、詳しい最新の会社情報を有していると思って良いでしょう。

また、援護担当者の方に「今まで入社した自衛官の人数を教えて欲しい」「どのような人が入社したのか知りたい」など、過去の入社実績などを聞くことで、実際に入社している人はどの様な人か、知る事が出来る場合もあります。

一般の方が転職をする場合は、企業の情報は自分自身で調べるしかありませんが、自衛官の再就職の場合は、援護担当者の方に情報を聞くことが出来ます。

これは自衛官の再就職ならではの強みと言えるでしょう。

2.2 公式ホームページのチェック

企業のホームページには、売上高や事業内容などの情報が細かく記載されています。これらの情報については、企業研究を行う時に役立つ基本的な情報になりますので、チェックしておくと良いでしょう。

参考ページ:資本金?創業って?|民間企業のホームページの見方

2.3 採用ページのチェック

企業は、採用情報ページとして応募を考えている人向けに、自社の求人情報を掲載しているところが多くあります。

採用ページには、募集要項や働き方の説明などが載っており、その企業に興味がある方に、会社の雰囲気や働き方について、入社する前に想像しやすいように詳しく記載されている場合がほとんどです。

募集要項などを確認して、自分が働きやすい環境か、皆さんが求めているものとマッチしているかどうかをチェックすると効果的です。

リクナビやマイナビなどの新卒就活サイトに掲載している企業の場合、新卒就活サイトのチェックもおすすめです。

自衛官の再就職先を探したり調べたりする時にあまり関係ないと考えがちですが、社会人経験の無い学生向けに、会社概要などの企業ホームページに載っている情報が、写真付きで分かりやすく説明されているのが活用のポイントです。

20代向けのサイトになるので、自衛官の再就職の場合にはマッチしない項目もあるでしょうが、その企業の強みや社風などは、分かりやすく記載してあります。

2.4 OB情報の収集

機会があれば、応募したい企業で働く自衛隊OBの方に会い、直にお話を聞くことも出来ます。

援護担当者の方は、再就職した自衛官OBが、皆さんが興味を示された企業に在職した場合など、自衛隊ならではの人の繋がりによって、自衛隊OBの方に話を聞くことが出来れば、企業をより詳しく知る事が出来ます。

2.5 職場見学

企業研究をする手段の中で、実際に働く職場を見て知るということは、再就職先を決定していく段階で一番有効な手段と言えるでしょう。

一般の方が就職する場合、企業に応募するにあたって職場を見学することは非常に難しいことですが、自衛官の再就職場合は、皆さんの援護担当者の方が企業側と定期的に訪問し、人間関係を構築していることから、全ての企業とは言えませんが、企業の職場見学が可能な場合もあります。

皆さんの援護担当者の方が、企業との調整役となってくれますので、気になる企業があった場合は、積極的に相談すると良いでしょう。

3.まとめ

再就職先の社風や仕事内容、給与などの待遇が、自分の求めていたものと合っていて「この仕事は長く続けられそうだな」と感じる事が出来た時に初めて、再就職成功への一歩を踏み出したと言えるのではないでしょうか。

反対に「自分の希望していた仕事内容や業界だったが、働いてみたら自分の求めていたものと違っていて仕事が辛い」、と感じる様であれば、それは給与が高いとしても皆さんの再就職はミスマッチと言えるかもしれません。

皆さんの再就職がミスマッチとならないためには、興味を持った企業の情報を、どのように集める事が出来るかにかかっていると言えます。

応募を考えている企業についての情報を集め、その情報を整理し、皆さんがその情報をうまく活かすことが出来ると企業への理解が深まり、その企業が自分に合っているか、自分の求めているものがその企業にあるのかを知る事が出来ます。

マッチした再就職を実現するためには、皆さんが積極的になることと、援護担当者の方と相談し援助を受けること、そして企業研究をしっかりすることが重要と言えるでしょう。