工場の人気職種|元自衛官が組立の仕事に応募する前に

自動車から家電に至るまで、身の回りのあらゆる製品が組立ての工程を経て製品化されています。

例えば自動車1台は、3万点の部品で構成されています。

組立ての仕事は求人の数が多いので、興味のある・待遇の良い求人を選んで応募する事も出来ます。

自衛隊で、機械の修理やメンテナンスを行っていた方であれば、道具・工具の取扱いに慣れていますので、未経験の方に比べて早く仕事を覚える事が出来るでしょう。

ここでは、組立ての仕事内容、給与、向いている人の特徴など、応募する時のチェックポイントなどを詳しく説明していきます。

1.組立とは

2.組立の種類

3.組立で使うツールとは

4.職場の環境

5.仕事の進め方

6.入社したらなにから始めるか

7.入社して、しばらくたつと

8.組立の給与

9.組立の仕事に向いている人

10.未経験から応募する時には職場を見ておく

11.まとめ

1.組立とは

レンチ・スパナ・ドライバーなどの工具を使用して、製品を設計通りに組立てる作業です。

スマートフォンなどの電子機器などの場合、扱う部品は細かくなり、自動車などの大きい製品の場合は、扱う部品は大きくなります。

2.組立の種類

組立ての工程は、製品の生産方法によって働き方に違いがあります。

ライン生産(流れ作業)

自動車など大量生産を行なう製品の場合は、ベルトコンベアを使用して流れ作業で行います。この生産方式をライン生産と呼びます。

社員は一つの工程を任され、単純な組立て作業を行います。

仕事内容が単純な為、簡単な教育を受けるだけですぐに仕事を覚える事が出来ます。

大量生産をする為のライン生産では、一つの作業を繰り返し作業することで効率的な生産を行なっています。

セル生産(少量多品種)

製品品目が多い場合など、大量生産に向かない場合は一人もしくは少人数のチームで製品を完成させます。

この生産方式をセル生産と呼びます。

一つの工程だけでなく、組立て工程を総合的に習得している為、

・複数の製品の製造に対応可能

・忙しさに応じて他の作業に対応可能

という特徴があります。

幅広い業務を覚えていき、社員のスキルを上げ、少数精鋭で柔軟に対応する事で効率的な生産を行います。

受注生産(オーダーメイド)

製品を顧客の要望に合わせてカスタマイズして生産する方法です。

社員は受注内容に応じて一つ一つ組立て作業を行います。

ライン生産では、

【単純作業を担当する】

セル生産・受注生産では

【幅広い業務を担当する】

という特徴があります。

3.組立で使うツールとは

組立ての工程では工具を使用して作業を行います。

代表的な物に

・一般的な工具

・電動工具

・空圧工具

・手袋

・保護メガネ

があります

一般的な工具

工具

レンチやドライバーなどの一般的な工具で、ネジやボルトを締めたりする際に使用します。

扱いが簡単なので、教育を受ける事ですぐに使う事が出来ます。

電動工具

電動工具
※ドライバードリル

電気の力でネジやボルトを回す工具です。

一日に同じ作業を何回も行う場合、体の負担を減らす為に電動工具を使用します。

正しく使う事で、手動の工具を使用するより効率的に組立てを行う事が出来ます。

コンセントさえあればどこでも使う事が出来ますが、モーターが熱を持つので、連続使用の時間が決められています。

空圧工具(エアーツール)

エアーインパクトレンチ
※エアーインパクトレンチ
エアーコンプレッサー
※エアーコンプレッサー

電動工具とほぼ同じ働きをする工具ですが、電気の力ではなく、圧縮空気の力を使ってネジやボルトを回す工具です。エアーツールと呼ばれています。

圧縮空気を使用する為、空気を溜めてあるエアーコンプレッサーにホースで繋がれています。

圧縮空気で動く為、電動工具の様に熱を持ちません。

工具の連続使用が求められる職場などで活躍しています。

手袋

組立て作業を行う時には手袋を使用して作業を行います。

細かい部品を扱う事もあるので、軍手のような分厚い手袋ではなく、薄手で滑り止めの付いたものを使用します。

手袋は会社から支給された物を使用します。

保護メガネ

電動工具を使用する場合など、保護メガネの着用が義務付けている工場があります。

通常のメガネよりも衝撃に強く、万が一部品が飛んできた場合にも目を保護する事が出来るので安心して作業が出来ます。

4.職場の環境

工場の生産方法や、生産している製品によって若干異なります。

使用する工具が整理整頓されている

工具の整理整頓2

工具は引き出しや棚にある場合と、壁にかけてある場合の二通りあります。

使用する工具だけを手に取るスタイルなので、使用中の工具は一目で分かり、紛失する事もありません。

※整理は必要な物・不必要な物に分けて不要なものを捨てる事です。

※整頓は道具をすぐに取り出せるように置き場所・置き方をあらかじめ決めておくことです。

作業手順書が掲示されている

作業の手順を記した作業手順書と呼ばれるものが職場に掲示されています。

組み立ての仕事を始めて行う時には必ず作業の教育がありますが、教育後にも手順を確認出来る為、安心して組み立てを行う事が出来ます。

5.仕事の進め方

組立ての仕事では、組立てならではの仕事の進め方があります。

ライン生産の場合はコンベアが動き続ける

ライン生産の場合、基本的にベルトコンベアを生産中に止める事はありません。

1~2時間に1回程度ラインを止めて一斉に休憩を取りますが、異常が発生した時以外は基本的にベルトコンベアは動いています。

ライン生産で組立て作業をする場合は、製品が自分の工程で滞らないように作業を時間内に終わらせる必要があります。

組立てに使う工具が指定されている

組立て方法は作業手順書によって定められていますが、使用する工具も部品や組立て内容に応じて指定されています。

指定以外の工具を使ってしまうと、

・ボルト、ネジの締めすぎ、ゆるみ

・作業に適さない工具の使用によるケガ

・適正サイズ以外の工具使用による製品へのキズ

などが発生する場合があります。

「とりあえずネジが締まっていれば良い」

「工具を持ち替えるのが面倒なので、手元の工具を使ってしまおう」

などと考える事は、組立て担当の社員としてはあってはならないことです。

指定されている工具をしっかりと守る事も、安全かつ設計通りの製品を作るうえでは重要です。

6.入社したらなにから始めるか

未経験から組立ての仕事に配属された場合、最初の教育として、

・製品の説明

・工具の説明

・工具の扱い方法、使用上の注意

など、組立ての仕事に必要な最低限の知識の教育を受けます。

一通り教育を受けた後に、先輩社員が監督のもと実際の職場で組立てを行います。

その後は、実際に組立てを行いながら、より実践的な教育を現場で受けることになります。

入社して日が浅い場合は、扱いやすい工具を使用している職場や、生産量の少ない製品を担当するので、ゆっくりと組み立ての仕事を覚える事が出来ます。

7.入社して、しばらくたつと

入社後しばらくたち、組立ての業務が一人で出来るようになった頃、スキルアップの為にさらなる教育があります。

社内認定を受ける

組立ての仕事の中には、細かい電子部品を扱う、部品点数が多い、部品が壊れやすいなど、難易度が高い作業があります。

スキルが求められる製品の組立てに関しては、社内認定に合格した社員が作業を行います。

関連資格を取得する

組立ての仕事は、ベルトコンベア上・作業台などで作業を行う場合がほとんどですが、一部工場によっては、特注品など普段より大型の製品を組み立てる場合もあります。

30kg~1t程あるような大型製品は、手で運ぶことはせず、フォークリフトや天井クレーンを使用して運びます。

大型製品を組立てる職場では、

・フォークリフト資格

・クレーン資格

・玉掛資格

などを持っていると歓迎される場合があります。

参考ページ:自衛官の再就職|フォークリフトの資格・仕事とは

参考ページ:自衛官の再就職|クレーンの資格・仕事とは

参考ページ:自衛官の再就職|玉掛けの資格とは

他職場の組立工程も習得する

幅広く仕事が出来る社員を、製造業の世界では【多能工】と呼びます。

・複数製品の組立ても出来る

・扱える工具の種類が増える

など、幅広いスキルを持っていると、生産ラインの忙しさに応じて助っ人として別の職場をフォローする事が出来る為、会社から重宝される人材となれるでしょう。

幅広く作業が出来るようになると、前後の工程の繁忙状況が分かるようになり、視野が広がります。

ゆくゆく職場のリーダーなどの管理職になる時に幅広い業務経験が役立ちます。

生産管理の仕事を行う

製造を行う上で必要な、計画・調整を行う部署を【生産管理】と呼びます。

製品を作るうえで重要な仕事は、設計通りに作る事以外に、

・生産計画の作成

・生産状況の確認

・人員数、材料費などの調整

などの仕事があります。

生産管理の仕事は、納期を守る為に工場全体の調整を行う仕事です。

組立のエキスパートとして経験を積んだ後に、生産管理の仕事に異動する場合があります。

8.組立の給与

組立ての仕事は、工場未経験の方でも入社しやすい仕事です。

正社員の給与は未経験の場合、月給19~23万円程度です。

これに別途残業代などの手当が付きます。

9.組立の仕事に向いている人

組立ての仕事は、設計の通りに間違いなく組立てる事と、その場に応じた工具を使用する事が求められます。

・工具の使用経験がある

・機械の扱い、修理が好き

・組立てに慣れてきても、作業手順書の組立て方法を守れる

という方であれば、入社後に活躍できると言えるでしょう。

10.未経験から応募する時には職場を見ておく

工場で働いた経験の無い方であれば、面接を受けるタイミングなどで事前に職場見学をすると良いでしょう。

職場見学の際は、

・組立てのスピード

・標準組立て時間

・連続作業時間

・使用するツール

・組立てパーツの大きさ

と言う点を会社の担当者に質問するなどして、チェックしておきましょう。

働く前の段階で、「仕事の内容が自分に合っているか」、「長く働き続ける事が出来るか」、という点を深く考える事で、入社後のミスマッチを防ぐことが出来ます。

面接の際に職場見学が出来る会社は多いので、求人に応募する段階で職場の見学が可能か担当者に聞いておくと良いでしょう。

定年退職や任期満了が控えている自衛官の方であれば、援護担当の方が企業に職場見学の打診をしてくれるはずです。

参考ページ:再就職方法の比較|自衛隊の基地援護室を活用するメリットとは

参考ページ:攻めの再就職|自衛官の職場見学の方法とチェックすべきポイント

11.まとめ

組立ての仕事は未経験からでも入社しやすく、仕事も覚えやすいものが多いですが、性格や適性が合っていないと早期の離職に繋がる危険もあります。

仕事を長く続ける為には、自身の性格や適性が合っているかよく考えたうえで仕事に応募し、職場見学をしたうえで入社の決断をすると良いでしょう。

参考ページ:工場の検査の仕事を詳しく解説|元自衛官が求人に応募する前に

求人情報

参考ページ:【組立て作業】求人一覧はこちら

全ての求人情報はこちら